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こんにちは。みつみです。
著書について
まずは青山美智子さんについて簡単にご紹介します。
- 1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。
- 大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務し、2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。
- 出版社で雑誌編集者を経て執筆活動し、47歳で小説家デビュー。
青山さんの作品は「連作短編」となっており、すきま時間で気軽に読むことができます。
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ん?この登場人物、どこかで見た名前だな……
別の作品に出ていた登場人物がちらっと出てくることもあり、人々の繋がりを発見をしながら読むことができます!
日常を描いている作品ばかりなので、読者が共感できること間違いなしです。
・忙しくてゆっくり読書をする時間がないひと
・なんらかの悩みを抱えているひと
・心温まる物語で癒されたいひと
おすすめ小説7選
ではここからは個人的におすすめな小説を7つご紹介します。
- 木曜日にはココアを
- 月曜日の抹茶カフェ
- 猫のお告げは樹の下で
- ただいま神様当番
- お探し物は図書館まで
- 赤と青とエスキース
- 月の立つ林で
木曜日にはココアを
青山美智子さんのデビュー作
前の話に出ていた人が、次の物語に関係する人で…と次々に繋がっていくので人間関係が分かりやすく、読みやすいです。
心安らぐ自分だけのお気に入りの場所を見つけたくなります。
登場人物それぞれがいろんな問題や不安を抱えながら日常を過ごす姿は応援したくなるし、自分も頑張ろう!と勇気づけられます。
ココアのように温かい言葉が胸に沁みる、素敵な短編集です。
月曜日の抹茶カフェ
人とのつながりは目に見えないけれど、雑に扱えばとたんに壊れてしまうもの。
だからこそわたしたちは日々出会う「縁」を丁寧に、大切に扱っていかなければならない。
忙しい毎日を送っているとつい忘れがちな、大切なことに気づかされます。
カフェでまったりしながら読みたい一冊です。
猫のお告げは樹の下で
「ミクジ」からもらえるお告げの言葉が直接悩みを解決してくれるのではなく、考えや行動を改めるきっかけをくれるのでした。
作中に「ミクジからお告げをもらえるひとは運がいい」という言葉が出てきますが、
インタビュー記事で青山さんが運がいいことについてこのように述べられていました。
“運がいい”って言ってしまうと、努力していないみたいに聞こえてしまいますが、そうじゃなくて、運って足が速いから、気づかないだけだと思うんです。みんな“好運”を持っているのに、もったいない
転校少女が14歳で小説を書き始め、迷走を経て47歳で小説家デビュー(3ページ目) | 週刊女性PRIME (jprime.jp)
物語を通じて青山さんからの温かいメッセージが、悩みを抱えるわたしたちの背中をそっと押してくれます。
7つの物語から構成された短編集ですが、心に残る名言(フレーズ)がたくさんあるので、きっと今の自分にぴったりの言葉が見つかるはず。
ただいま神様当番
神様は願いを叶えてくれる存在だと思ってましたが、神様の願いを叶える「神様当番」という視点にユーモアを感じました。
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え、ちょっと神様わがまま過ぎないか?!
なんて思うこともありましたがちゃんとその人の悩みを解決にするきっかけをつくってくれていて、
時には思い切った行動を起こすことも大切なんだと気づかされます。
日常を変えたいと思っているひとに一歩踏み出す勇気をくれる作品です。
お探し物は図書館まで
2021年本屋大賞ノミネート作品
司書から全く関係ないジャンルの本を渡されるも、意外なヒントが隠されていて、悩めるひとたちを次々に解決へと導いてくれます。悩みがあるときは視野が狭くなりがちなので、常に周りを見渡す余裕をもっていたいものです。
「こうすべき、あるべき」という凝り固まった考え方を、払拭し心を軽くしてくれる優しい作品です。
赤と青とエスキース
2022年本屋大賞ノミネート作品
1枚の絵が取り巻く人間模様が匠に描かれていてとても魅力的な作品です。最後まで読んだ時に「そういうことだったのか!」と、すべてが繋がる瞬間はミステリー小説のようなワクワク感を覚えます。
誰かを一途に想う気持ちってとても素敵だなと思わせてくれる作品です。
装丁(表紙の絵)を手掛けているのは、水彩作家のU-ku(ゆーく)さん。
この絵は「春一番」という作品で、本のタイトルとぴったりな絵です。
YOUTUBEではお二人の対談を聴くことができます。
U-kuさんの作品との出会いや、思いについてたくさんお話されていますので、ぜひチェックしてみてください!
月の立つ林で
2023年本屋大賞ノミネート作品
今日はどんな月がでているかなと思わず空を見上げたくなります。
嫌なことが起きると「自分ひとりで頑張らなきゃ」と思いがちですが、わたしたちは誰かの思いや行動に支えられ、また逆に自分の思いや行動が誰かを支えています。
読み終わったあと、ひととのつながりをもっと大切にしていこうと思える作品です。
最後に
いかがでしたか?
青山美智子さんの作品はどれも短編集になっているので、日々忙しくて時間がない方でもスキマ時間を使って読むことがきるのでおすすめです。
ぜひお気に入りの作品を見つけてみてくださいね!
ご覧頂き、ありがとうございました。