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こんにちは。みつみです。
皆さんは悩んだ時や落ち込んだ時どんな手段で解決していますか?
わたしはいろんな小説を読むことで前向きになれたり元気をもらったりします。
特に瀬尾まいこさんの小説はどれも心が癒されるので大好きな作家さんの1人です^^*
今回はわたしが個人的におすすめする瀬尾まいこさんの小説5選をご紹介します。
著書
まずは、著書の瀬尾まいこさんについて簡単にご紹介します。
・1974年大阪生まれの小説家。
・2001年に「卵の緒」で坊ちゃん賞を受賞、その翌年に作家デビュー。
・作家デビュー前は中学校の国語の教師をしていた。
・2019年に「そして、バトンは渡された」で本屋大賞を受賞。
教員経験や子育て経験をもとに、家族や青春をテーマにした作品が多いです。
2001年に「坊ちゃん賞」を受賞された際のインタビューにて、作品への思いが語られています。
私は、暗い感情や悲しい出来事を書くよりかは、読んだ人がちょっとでもいい気持ちになれるような作品を書きたい。特に、何かと難しい年頃のように思われがちな中学生というのは、とっても素敵な存在なんだということを、声を大にして言いたいですね。
作家インタビュー 人との出会いが作品になっていく第7回大賞受賞、瀬尾まいこさん | Bocchan | マガジンワールド (magazineworld.jp)
心温まる優しい作品が多いのは、こういう思いからきているからなんだなと納得させられます。
おすすめ小説5選
ではここからわたしが個人的におすすめする小説を5つご紹介します。
- そして、バトンを渡された
- 幸福な食卓
- その扉をたたく音
- 掬えば手には
- 夜明けのすべて
そして、バトンは渡された
主人公の森宮 優子(17)には父が3人、母が2人いる。
大人の事情に振り回されて親が次々と変わり、4回も苗字が変わったけれども彼女は決して不幸ではない。
なぜなら出会う家族みんなにいつも愛されていたからだー。
この本を読み終えたあと、とても幸せな気持ちになります。
たとえ血が繋がっていなくても、一緒にいる時間が短くても、愛情を注ぐことができる。
家族の形はいろいろあって、決して正解は無いと思わせてくれる、そんな作品です。
幸福な食卓
佐和子の家族は少し変わっている。
父を辞めると宣言した父。家出中の母。そして勉強もスポーツもできるのに大学へ進学せず農業をしている兄。
一見バラバラに見える家族だが、幸せに暮らしている。それぞれが様々な悩みを抱えながらもお互い支えあい、家族としての繋がりを取り戻していく物語。
ほのぼの系かとおもいきや、物語の後半で予想外の展開が起こり本当にびっくりしました。
当たり前なことは何一つないんだと深く考えさせられます。
「人生には様々なことが起きる。それでも朝は必ず訪れ、そしてまた当たり前のように食卓は囲まなければならない」
瀬尾まいこ著 講談社文庫「幸福な食卓」より
なにげない日常の中で、忘れがちな大切なことを思い出させてくれる、悲しけど優しい作品です。
その扉をたたく音
ミュージシャンの夢を諦めきれず、親からもらった仕送りで暮らす29歳無職の宮路。
ある日演奏するために訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。
音色の主はその施設で働いている介護士の渡部だった。
渡部との出会いによって、宮路の人生が動き始めるー。
人との出会いが自分の人生を変えてくれるきっかけになることもあります。
誰かの為に一生懸命になることの素晴らしさに気づける、そんな一冊です。
掬えば手には
大学生の梨木匠は平凡なことをずっと悩んでいたが、中学3年生の時に「人の心を読み取れる能力」があることに気づく。ところがバイト先で出会った女性、常磐さんの心だけは読めなかった。
匠に心を開いてくれない常磐さんは、つらい秘密を抱えていたのだったー。
登場人物が全員優しくて愛らしくて、読み終わった後じんわり温かい気持ちになります。
他人の心は読めないけれど、寄り添う努力は必要だと思わせてくれる作品です。
人を思いやる気持ちが連鎖していけばきっと優しい世界になるはず。
夜明けのすべて
主人公の藤沢美紗は、月に1度のPMS(月経前症候群)でイライラがコントロールできない。
職場の人たちに支えられながらなんとか働けていたが、転職してきた山添にやる気が感じられず怒りをぶつけてしまう。しかし、山添もある病を抱えていてー。
瀬尾まいこさんの作品の中で一番好きな作品です!
身体と心の不調を抱える藤沢と山添がお互いを思いやり、どうにか力になれないか試みる姿がなんとも愛おしい。
友人や恋人でなくても、ちゃんと自分のことを分かってくれる人がいるだけで心強いものですね。
刊行にあたっての記事に書かれていた瀬尾まいこさんの言葉が印象的で、とても好きです。
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
『夜明けのすべて』瀬尾まいこ | 単行本 – 文藝春秋BOOKS (bunshun.jp)
心が疲れてしまったときに読むべき、おすすめの一冊です。
最後に
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いかがでしたか?
わたし自身、瀬尾まいこさんの作品に何度も救われてきました。
前向きな気持ちにさせてくれること間違いなしなので、ぜひ皆さんも瀬尾まいこさんの作品に触れてみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。